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スパンボンド不織布

ペレットと呼ばれる米粒状のプラスチックを繊維化・ウェブ化して不織布を製造します。


接合
自由な
高強度
用途例
おむつ、農業用資材、梱包材、土木・建築用資材など

米粒状プラスチックからそのまま紡糸し、不織布へ。多彩な性質を持つ不織布製造が可能。

スパンボンド不織布は、紡糸直結タイプの不織布です。紡糸直結タイプとは、繊維を作る(紡糸)工程からそのまま不織布を製造する方法です。紡糸直結タイプの不織布製造法は、スパンボンド法・メルトブロー法・フラッシュ紡糸法などがあり、シンワが採用するのは、連続した長繊維を形成するスパンボンド法です。 原料は、乾式不織布のような綿状の繊維ではなく、ペレットと呼ばれる3〜5ミリ程度の米粒状のプラスチックで、これを繊維化・ウェブ化して不織布を製造します。 原料の選択や製造工程での工夫でポリプロピレン(PP)/ポリエチレン(PE)複合タイプ、ポリ乳酸(PLA)ベースの非石油系環境配慮型「生分解タイプ」のほか、さまざまな機能材を原料に使用した「機能性タイプ」などを製造可能です。

特徴

  • 連続長繊維で高強度です。

    連続長繊維のため、一般的に短繊維不織布と比較して、高い強度があります。

  • 生産性に優れ、低コストです。

    原料から直接紡糸してシート化するため、生産性に優れ、低コストです。

  • 2成分タイプのスパンボンドがつくれます。

    ポリプロピレンとポリエチレンの芯鞘複合タイプが生産できます。

  • カラーPP不織布がつくれます。

    顔料による原着タイプです。※ピンク・ブルー・グリーン・パープルなど

  • 生分解不織布がつくれます。

    とうもろこしを原料とする、ポリ乳酸ベースの非石油系環境配慮型スパンボンドです。

  • 多彩な機能を持たせられます。

    さまざまな機能材を練り込んだ、多彩な機能を持った不織布がつくれます。※耐候・防ダニ抗菌・防虫抗菌・親水など

結合方法

エジェクターで繊維化し、熱ロールで融着します。

溶かしたペレットを、直径1ミリ以下の孔が約1万個設けられたノズルから吐出し、冷却しながらエジェクター(牽引装置)で繊維化(10数ミクロン)します。それをコレクターで搬送し、熱ロールで融着し、シート化します。熱ロールには、エンボス加工が施されており、繊維のところどころを点接着するため、布のような柔らかなシートが形成できます。

主な製品分野

衛材・生活関連分野から農業資材まで幅広く対応します。

オムツ
オムツ
巾着
巾着
風呂敷
風呂敷
農業用養生シート
農業用養生シート

【製品】 おむつ・サニタリーナプキン・農業用・包装料・土木建築・フィルター・メディカル・コーティング基布

スパンボンド不織布の製造工程

スパンボンド不織布の製造工程
原料供給工程
原料供給工程
スパンボンド不織布の原料は、繊維素材ではなく、ペレット状のポリマー樹脂を使用します。
溶融・押出工程
溶融・押出工程
原料は、押出機で加熱され、溶融混練しながら押出されます。溶けた樹脂は、一定量ごとにノズルへ向かいます。
紡糸・延伸工程
紡糸・延伸工程
ノズルは直径約1mm以下の多数の穴があり、溶けた樹脂が糸状に吐出されます。その後、20ミクロン程度の細い糸に引き伸ばされます。
補修・搬送工程
補集・搬送工程
噴出された糸は、コンベアネット上で、ウェブ状に積み重ねられ搬送されます。
融着・巻取工程
融着・巻取工程
搬送されたウェブは、ヒートロールで融着され、繊維同士が強く結合されたシートとなります。融着工程が終了した不織布は、異物混入や断糸欠点などがないか厳しくチェックされ、任意の長さでロール状に巻き取られます。

接合
自由な
高強度
用途例
おむつ、農業用資材、梱包材、土木・建築用資材など