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ナノファイバー不織布

見えない繊維が未来を紡ぐ

シンワは国内最多の6つの製法技術を確立しています。
今回は、その中の1つである「ナノファイバー」についてご紹介します。

ナノファイバーとは

ナノファイバーとは、直径が数十~数百ナノメートルの非常に細い繊維のことを指します。
ヒトの髪の毛の太さは約70~80ミクロンであるため、ナノファイバーがいかに微細であるかがお分かりいただけると思います。
(1ミクロンは1000分の1ミリ。1ナノメートルは100万分の1ミリ)

ナノファイバー不織布は、比表面積が大きく、軽量で、薄く柔らかいという特長を持っています。そのため、美容・医療・各種フィルター分野など、幅広い用途に適した素材として注目されています。

ナノファイバーとヒトの毛髪との比較写真

シンワとナノファイバー

シンワは、2008年にナノファイバー不織布の開発をスタートしました。
生産技術としては、電界紡糸法(エレクトロスピニング法)を採用しています。

従来シンワで生産していた不織布とは製法が大きく異なり、溶液調整や基材の選定、厳密な温湿度管理など、未経験の課題に直面し、試行錯誤の連続でした。

トライアンドエラーを重ね、2013年に初めて製品がお客様に採用された際の感動は、今でも忘れられません。

その後も継続的に研究開発に取り組み、2024年には、ナノファイバー不織布の生産設備を増設しています。

ナノファイバーの特長

ナノファイバーは非常に軽くて、薄い不織布です。
その重量は1㎡当たり1g以下であるものが多く、社内の従来製法による不織布と比べて
10分の1以下という軽さを実現しています。
また、その厚さも一般的なコピー用紙の約20分の1程度と非常に薄いことが特徴です。

一方で、ナノファイバー不織布は強度が弱く、破れやすいという課題があります。
そこで、ポリマー溶液を基材に噴射し、基材上にナノファイバー層を形成させることで積層構造とし、取り扱いやすい強度を確保しています。

ナノファイバー層と基材層の積層構造

主な特長は以下の通りです。

・ナノサイズの繊維(繊維径50~500nm)
 孔径分布が狭く、高いフィルトレーション性能を発揮します。

・材料設計の自由度が高い
 複数のポリマーの混合や各種薬剤を添加することが可能であり、用途に応じた機能設計ができます。
 薬剤例:美容成分(ヒアルロン酸Na、コラーゲンペプチド等)、抗菌剤 など

・比表面積が大きい
ポリマーや薬剤の機能を最大限に発揮させることができます。

さらに、親水性ポリマーからなるナノファイバー不織布には、下記の写真のように、水に浸すと透明になるという興味深い特長があります。この特長を活かし、新しい使用感を提供する美容シートの開発にも取り組んでいます。

水を噴霧する前後のナノファイバーの状態

ナノファイバーの今後

これまでに培ってきた技術と経験を礎に、さらなる高機能化・高付加価値化に挑み続けるとともに、6つの製法を有するシンワならではの強みを最大限に活かし、独自性の高いナノファイバー不織布の開発に取り組んでまいります。

ナノファイバー化をご希望のポリマーや、ナノファイバーへの添加をご検討中の機能剤などがございましたら、まずは紡糸可否を確認する少量でのテストから対応可能です。
お気軽にお問い合せください。

「日々しさく」という言葉は、
私たちのものづくりへの約束です。

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